公開日:2024年 11月10日
更新日:2024年 11月20日
本日は伝染性紅斑について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
伝染性紅斑は、頬がりんごのように赤くなるため、りんご病とも言われています。幼児期から学童期に多くみられる病気で、感染経路は飛沫や接触です。一般的に伝染性紅斑は、子供は自然に改善していきます。
ウイルスに感染してからの潜伏期間は約1週間で、発熱、咳、鼻汁、筋肉痛などのかぜのような症状から始まります。人によっては症状がないこともあります。その後1週間ほどで頬が赤くなり、腕や太ももにまだら模様の発疹が現れます。
子供によく見られるりんご病ですが、大人が発症することもあります。大人が発症すると手指や膝の関節炎をおこします。大人の場合は1週間ほどで自然に改善することがほとんどです。
伝染性紅斑の原因は、ヒトパルボウイルスB19です。発症することが最も多いのは春で、特に学齢期の小児の中で流行りが見られます。
感染経路は、感染者の息とともに吐き出されたウイルスを含む飛沫を吸い込む飛沫感染、感染者が接触したものに触れて付着したウイルスが体内に入り込む接触感染です。そのため、家族の中で順番に感染してしまうことも多いです。
伝染性紅斑の代表的な症状は、顔がりんごのように赤くなる症状です。他にも手足の発疹、発熱、倦怠感、関節痛や筋肉痛などの症状が現れます。
紅斑や発疹の出る7〜10日前に風邪のような症状が現れることが多いです。この状態の時には感染力があります。紅斑や発疹が出る頃には感染力は次第に低くなります。
その後、両頬に境界が明らかな紅斑が現れ、だんだんと手足に発疹が左右対称に広がっていきます。紅斑や発疹は赤くなりますが、痛みやかゆみはほとんどありません。
大人が感染した場合、症状が現れずに自然と改善することもあります。しかし、溶血性貧血患者が感染すると、汎血球減少を起こし重篤な状態なる危険性もあります。また、妊娠中の方が妊娠初期に感染してしまった場合、胎児水腫や流産の危険性もあります。
伝染性紅斑は自然と改善していくことがほとんどで、大体の人は1週間ほどで改善します。有効なワクチンや薬は開発されてなく、病院に行っても経過観察していくことが多いです。
発熱やのどの痛みが強い場合には消炎鎮痛、溶血性貧血のある方に対してはγ-グロブリン製剤の投与等が行われることもあります。
一般的には、発疹症状が現れる前の感冒症状のある段階が、一番感染力が強いと言われています。頬部の紅斑などの症状が出ている時期は感染を広げるリスクが低いと考えられています。そのため、本人が元気な場合は学校に行っても良いと判断されることもあります。
伝染性紅斑が2024年が東京都内で流行ています。伝染性紅斑は、2018年に大流行しました。その2018年以来、発症者が警報基準を超えたとされています。
発症者の約7割が6歳以下の子供です。伝染性紅斑は、接触や飛沫で感染するため、こまめに手洗いしたりせきエチケットを心がけたりすることで予防に気をつけることが大事です。