妊娠しやすいカラダ作りのためのプラン

公開日:2020年 1月26日

更新日:2024年 11月 21日

この記事では、当院で行っている妊娠に向けた体質改善のためのプランについてお話していきます。

投稿者の吉田です。

このページを書いている私は、施術スタッフや鍼灸師として9年間臨床に携わり、多くの女性利用者様のお体を対応してきました。

その経験を記事にまとめておりますので、ぜひ最後まで御覧ください。

妊娠しやすいカラダとは

妊娠しやすい体の状態をまとめると、以下のポイントに分けられます。

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    ホルモンバランスが整っている

生理周期が28日〜35日と規則的で女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)のバランスが正常であることは、排卵や子宮内膜の厚さが適切に保たれていることを表しています。

  • 子宮と卵巣が健康

子宮内膜が厚すぎず薄すぎず(8~14mmが理想的)、卵巣が適切に働いていること。

  • 血流が良い

子宮や卵巣への血流が十分であることが、受精卵が着床しやすい環境をつくります。手足が温かく、冷えを感じにくい体が保たれている状態が指標になります。

  • ストレス管理が整っている

ストレスは自律神経やホルモン分泌を乱します。きちんと睡眠を取り、リラックスする時間を作ることも妊娠しやすい体をつくる鍵になります。

  • 栄養バランスが良い

バランスの取れた食事が卵子と子宮環境の質を高めるので、きちんとした栄養管理も重要。特に妊娠に必要な栄養素(葉酸、鉄分、亜鉛、ビタミンD)を十分に取れている状態がベストです。

  • 適切な体重管理

太り過ぎや痩せすぎはホルモンバランスに影響を与えます。BMIが18.5〜24.9の範囲が理想に保たれていることが大切です。

  • 安定した基礎体温

高温期と低温期に分かれ、排卵があるサイクルであることが健康な目安です。

  • 腸内環境が良い

腸内環境が整うと、栄養吸収が良くなりホルモン分泌にも良い影響を与えます。

  • 慢性的な不調がない

慢性的な疲労や頭痛、腰痛などがない健康な体がベースになります。骨盤のゆがみや血行不良は妊娠の妨げになることがあります。

臓器の相互作用と不妊への影響

人間の身体は、各臓器が互いに支え合いながら生命活動を維持しています。

特定の臓器に異常があると、それを補うために他の臓器やシステムが過剰に働き、結果として身体全体のバランスが崩れてしまうので、どこか一か所に問題がある場合でも、全体を診ながら体質改善をしていく必要があります。

では、妊活において見直すべき臓器について解説していきます

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    肝機能の見直し

肝臓は解毒や代謝を担う臓器ですが、性ホルモンの代謝にも深く関わっています。肝機能が低下すると(γ-GTPやASTの値が高い場合)、エストロゲンやプロゲステロンといった性ホルモンの代謝が正常に行われず、ホルモンバランスの乱れが生じることがあります。これにより、排卵障害や子宮内膜の異常が引き起こされ、不妊の原因となることがあります。

  • 腎機能の見直し

腎臓は体内の水分や電解質のバランスを調整し、老廃物を排出する臓器です。東洋医学では『腎』は生殖と深く関わるとされていますが、西洋医学の観点でも腎機能が低下するとホルモンの代謝に影響を与え、全体のエネルギーバランスが崩れることがあります。これが卵巣や子宮の正常な機能を妨げる原因となるのです

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    肺機能の見直し

肺は酸素の供給を通じて全身の細胞のエネルギー代謝をサポートしています。

肺機能が低下すると、酸素供給が不足し、細胞のエネルギー代謝も低下するので、卵巣や子宮を含む生殖器官への血が届きにくくなってしまい、正常な機能が妨げられることがあります。

妊活における鍼治療のタイミング

当院は、これら全ての状態を確認しつつ、より妊娠しやすいカラダへ近づけるための、体質改善に向けたプランをご提案しています。

 

  • タイミング①生理1日目~3日日目

血行促進により子宮内膜の排出スムーズにし、経血量や質を改善します。生理痛が重い方は、鍼による鎮痛作用で落ち着くので、生理の始まりがおすすめです。

  • タイミング②低温期

卵巣への血流を増やしホルモンバランスや子宮内膜を厚くする目的で行います。

  • タイミング③排卵期

骨盤内の血流を促進し、ホルモンバランス及び自律神経のバランスを整えスムーズな排卵をサポートする目的で行います。

  • タイミング④高温期

副交感神経の働きを促し、リラックス効果を高めることでホルモンの安定に働きかけます。子宮内膜を安定させ着床をサポートする目的で行います。

【まとめ】

年齢とともに妊娠しづらい体質の女性の割合は増えていきます。

相談しづらい症状の一つではありますが、いち早く妊活を始めましょう。

赤ちゃんを作るための子宮・卵管・卵巣の機能は年齢とともに弱っていきます。

50代以降は更年期症状にも悩まされることが多いため、女性ホルモンのバランスも次第に乱れていきます。そうなる前に、我が子を抱きたくありませんか?

西洋のアプローチとしての「病院」、そして東洋のアプローチとしての「鍼灸院」をかけ合わせ、最高峰の妊活で望みを叶えていきましょう。

 

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