公開日:2024年 10月23日
更新日:2024年 11月10日
本日は耳鳴りについて解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
耳鳴りは周囲に音がないにもかかわらず、耳の中で雑音が聞こえる状態のことです。耳鳴りの音はいろいろあります。ゴーやザー、ジー、ブーンなどの低い音で聞こえる人もいれば、キーンやピー、ミーンなどの高い音で聞こえる人もいます。
急な気圧の変化などで感じる一時的な耳鳴りは誰にでも起こることがありますが、長い期間症状が続き、日常生活に支障をきたす場合には改善が必要です。耳鳴りの原因や改善方法ははっきりとはわかっていませんが医学によって少しずつメカニズムや改善方法の研究が進んでいます。
今のところ原因としては色々なことが考えられていますが、当院では脳からくる耳鳴りと耳からくる耳鳴りの2つのタイプがあると考えています。
また、当院では改善する人と改善しない人に分かれる症状であるとも考えており、実際に耳鳴りがゼロになった方もいます。
耳鳴りの原因であると考えられることはいろいろあります。
ストレスなどによって自律神経が乱れること、イヤホンやライブで音楽を大音量にして聴くこと、耳あかが溜まったり水や異物が耳に入ることなどが原因で起こることもあれば、病気が原因で起こることもあります。
原因となり得る病気は、突発性難聴や老人性難聴、外耳炎、耳管狭窄症や中耳炎、内耳炎やメニエール病、聴神経腫瘍、外リンパ瘻やラムゼイ・ハント症候群、高血圧症 などです。
さらに薬の副作用によって起こる耳鳴りもあります。
耳鳴りで聞こえる音は高い音の場合も低い音の場合もあります。音の大きさや鳴る頻度も人によってさまざまで、軽症の場合はストレスや疲れがたまった時だけ現れたり、寝る前の静かな場所でだけ起きたりする人もいます。
重症になってくると他の音が聞こえないほど大きく感じるようになることもあります。また、異常な不安感に襲われたりうつ病を発症したりすることもあります。
耳鳴りが慢性的に続く場合やめまいなどの症状がある場合は、メニエール病や難聴などの病気が隠れている可能性もあります。
耳鳴りの改善方法は薬です。現時点では耳鳴りを抑える特効薬はありませんが、耳鼻科ではアデホスコーワとイソバイドを処方されるケースがほとんどです。
耳鳴りの原因が病気の場合はその病気を改善することで耳鳴りの改善も期待できます。基本的には薬での改善がほとんどですが、病気によっては手術が必要になる場合もあります。
耳からくる耳鳴りの場合は、耳まわりのツボ押しやストレッチが効果的です。 ツボ押しやストレッチをすることで耳まわりの血行が良くなり症状が和らぎます。
耳鳴りは誰にも理解されない孤独な戦いに感じることも多いです。改善に取り組んでも効果がないと辛い気持ちが続くことになります。
耳鳴りで処方される薬はアデホスコーワとイソバイドですが、効果がない場合は何故なのか解説していきます。
アデホスコーワはATPを含み、エネルギー代謝をサポートする働きがあります。ATPは全ての生き物が生きるために必要不可欠なもので、細胞のエネルギー通過とも呼ばれています。
ATPが体内で不足すると、疲労感や集中力の低下、だるさを感じることがありますが、同じことが耳の中でも起こるのです。ATPは血流を改善し、内耳細胞代謝を活性化させることで耳鳴りの原因となる細胞のストレスを軽減するとされています。
しかし耳鳴りの原因というのは非常に複雑で、血流を改善するだけでは解決しない場合が多いのです。
耳鳴りの多くは内耳や聴覚神経が過剰に活動し、脳が実際には存在していない音を聞こえると誤って認識してしまうことが原因です。この現象はファントム音とも呼ばれており、戦争で切断された四肢の痛みである幻肢痛と同じメカニズムで発生します。
脳が本来の情報を受け取れなくなってしまうことにより代わりに異常な信号を送ってしまうということが脳からくる耳鳴りの本質です。この場合、耳の中の細胞の代謝血流をよくしたところで効果がありません。
耳鳴りは昔からある症状で、古代の文献にも記録が残っています。紀元前1600年ごろの文献のエジプトのパピルスという書物にも耳鳴りの改善方法が記載されています。その方法は魔法の呪文や耳に薬草を詰めるなどで、現在では非科学的と思われる方法を試していました。耳鳴りという症状は非常に長い歴史があり、昔から悩んでいた人がたくさんいたのです。
現代では化学的なアプローチが行われていますが、それでも耳鳴りの原因とメカニズムを完全に解明するには至っていません。
イソバイドは内耳のリンパ液のバランスを整えるために使われている薬です。
特にメニエール病など内耳にリンパ液が過剰に蓄積することで起こる耳鳴りや目眩には非常に効果的です。メニエール病は回転性のめまいや耳の詰まり感、水の中に入ったような音の鈍さなどの症状が特徴的な病気です。
内耳は非常にデリケートな器官でここにあるリンパ液の圧力が異常になってしまうと耳鳴りやめまいの症状が引き起こされます。イソバイドはリンパ液の圧力を正常に戻すことで症状を和らげていく考え方です。
耳鳴りの原因が内耳のリンパ液の異常ではなく、神経や脳の異常に起因している場合はイソバイドは効果がありません。脳内の誤った信号処理を修正できないため、内耳の圧力を正常に戻すだけでは足りないのです。
耳鳴りの多くは聴覚神経がなんらかの損傷を受け、そこから脳に誤った信号を送ることで引き起こされます。過度な騒音にさらされた場合や耳の中で炎症が起こるような突発性難聴のような場合は内耳とリンパ液は関係ないため効果がないのです。
耳鳴りを持っている人は世界中で推定7億人以上いると言われています。これは糖尿病を発症した人の数をはるかに超えており、耳鳴りがいかに多くの人に影響を与えるのかがわかります。
耳鳴りがひどいと集中力が低下し、睡眠障害やうつ病を引き起こすこともあります。実際に仕事や日常生活に支障をきたしている人も多くおり、生活の質を大きく損なうこともあるのです。当院でも休職中の人や復職して改善に通っている人もいます。
アデホスコーワとイソバイドの2つの薬は耳鼻科で耳鳴りに対処する唯一の科学的アプローチです。決して効果がないわけではなく、耳鼻科の先生ができる最大限の対処法なのです。
耳鳴りの症状は脳の異常信号と聴覚神経ですが、これは脳神経の領域になるため耳鼻科で対処できる領域ではありません。にもかかわらずほぼ9割の人が薬を飲んでいます。
効いているかどうかわからないまま薬を飲み続けていたり飲んでいることで効いたとお思って長期間飲み続けていたりする人もいるのです。
この薬に害はありませんが、当院では飲んでも変わらない、続けているけど変化がないと思った場合はやめても良いと考えています。睡眠を充分に取ったり耳の軟骨をぐりぐりした方が体に刺激を与えているため有効です。
耳鳴りは耳からくるものと脳からくるものの2つに分けられます。それぞれに適切な対処をすることが大事です。
耳からの場合は、耳周辺の頭蓋骨、軟骨をぐりぐり刺激することで耳の有毛細胞の変化を促しましょう。
脳からの場合は耳の周辺は一切触らないことが大事です。睡眠をとるためにたくさん歩きましょう。10キロでも20キロでも歩くことが改善につながります。
・耳からくる耳鳴り
耳鳴りの音が一定で音が高いです。おじいちゃんおばあちゃんの耳なりです。
この場合は耳の周りを刺激しましょう。
・脳からくる耳鳴り
耳鳴りの音がシチュエーションを問わず非常に増減します。落ち着く時もあればうるさくて仕方ないときもあります。
また、不安感を異常に訴えます。心臓がドキドキするくらい少しの音に対して敏感に感じるようになり、耳鳴りではないかと勘違いするくらい不安な感覚に襲われます。
この場合は、カフェイン、アルコール、首のストレッチやマッサージは避けてほしいです。
もちろん薬が効いている人もいます。しかし、薬で救われたというよりは元々改善するタイプだっただけだったと考えられます。みんな同じ薬を飲んでいるため比較できないのです。
薬を飲むこと自体は悪くありませんが、効かない場合は飲まずに耳の回復能力を信じて改善を続けてみましょう。
当院では年間2000人弱の方が耳鳴りで来院されます。耳鳴りの人を見る中で3つの疑問点が生まれました。
①耳鳴りと性格
②耳鳴りと睡眠
③耳鳴りと回復の個人差
その答えは量子力学にあるということがわかりました。量子力学の観点から考えると3つの疑問に答えられます。
耳鳴りの人を見る中で1番疑問だったのは耳鳴りの回復に対する本人の評価です。
耳鳴りの音が小さくなったり鳴るシチュエーションが少なくなってきたりするにもかかわらず本人が一向に満足せず、むしろ辛く感じている人が多いのです。本来、怪我や病気は症状が楽になると、病気を忘れたり楽になったというリアクションが来るが耳鳴りは違います。喜ぶ人、どんどん悲しむ人、辛がる人など人によっての評価が違うのです。
その理屈は脳波です。脳波というのは脳の電気信号を記録したもののことで、脳のニューロンが移動する時に絶えず発生する電気的な信号を頭皮状に配置した電極が検出し、波形として現れます。
脳波は5つに分かれています。デルタ波、シータ波、アルファ波、ベータ波、ガンマ波です。
デルタ波は深い睡眠や瞑想時に見られる波形で、ガンマ波は高度な認知活動や情報処理時に見られる波形です。ぐっすり寝れている時がデルタ波で活動している時はガンマ波が出ているのです。
耳鳴りの人は寝れない人や不眠症の人が多く、脳波のデルタ波は検出されないと考えています。
施術をしていると、リアクションがぼーっとしている人とどうしようと言っている人の改善の仕方が全然違います。
ぼーっとしている人はどうせ改善するなら言うことを聞いてみようと思うため、耳鳴りが聞こえなくなると改善した、よかった、もう大丈夫と言います。どうしようと言っている人は、耳鳴りが聞こえなくなってもうるさくて仕方ないと言います。
リアクションが違うのです。ぼーっとしている人はデルタ派やシータ派が比較的出やすく耳鳴りが非常に改善しやすいのです。
どうしようと言っている人は脳が一生懸命頑張っている人です。不安に感じているのはガンマ波がよく出ており全然休まらず不安になって耳鳴りの回復が遅くなります。
睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠の2つの重要なステージに分けられます。ノンレム睡眠はデルタ波が検出されます。デルタ波が検出されるノンレム睡眠は深い睡眠または除波睡眠と言われ、体の回復に重要な役割を果たしてくれるのです。
1つ目は成長ホルモンの分泌です。
深い睡眠中には成長ホルモンが大量に分泌されます。成長ホルモンは細胞の修復、筋肉の成長、骨の健康維持に重要です。
2つ目は細胞修復と再生です。
デルタ波が優勢な深い睡眠中には体全体の細胞が修復され再生を促されます。これは日中受けたダメージを修復し、組織の健康を維持するのに役立ちます。
3つ目は免疫機能の強化です。
深い睡眠は免疫システムの強化が行われ、感染症と戦うための準備が行われます。
4つ目は脳のデトックスです。
脳は深い睡眠中に老廃物を排出しニューロンの修復を行います。この過程は脳の健康と認知機能の維持に重要です。
脳が過剰興奮して音を作り出し耳鳴りの音がうるさいと感じる脳からくる耳鳴りと内耳の影響からくる耳鳴りや有毛細胞の劣化からくる耳鳴りというような耳からくる耳鳴りで悩んでいる人に必要なのは睡眠なのです。
耳鳴りで悩んでいる人ほどノンレム睡眠が必要なのです。デルタ波がいっぱい出るような深い睡眠を取らないと改善しません。ガンマ波がたくさん出ていて脳が覚醒状態が続いている人はどんどん不安になるのです。
ガンマ波は高い認知機能や注意力に関係しています。過剰なガンマ波の活動は不安障害と関連します。過剰な認知活動、脳の過敏状態、注意の偏向です。
・過剰な認知活動
不安障害を持つ人は過度に物事を考えすぎたり心配する傾向にあります。耳鳴りが落ち着いたと思っても探してしまうのです。院長も改善したかしていないか、耳鳴りがするかしないか、仕事中に携帯扇風機の音が耳鳴り似ていてドキドキした経験があります。そのように音を探したり認識しようとする力が強くなるために、耳鳴りが楽になってもうるさい、しんどい、辛いと感じてしまうのです。これは脳のガンマ波の異常活動が原因です。
・脳の過敏状態
不安障害は脳が過敏な状態になりやすく特定の状況や刺激に対して過剰に反応することがあります。当院に来院される方にも聴覚過敏や耳鳴りの音の種類に非常に敏感な人もいます。脳過敏や脳の過剰覚醒など脳の過剰興奮による症状では、耳鳴りだけではなく頭痛や吐き気、過敏性腸症候群、下痢や便秘、不特定多数の痛みなど色々な症状に悩まされます。
・注意の偏向
不安障害を持つ人はネガティブな情報や脅威に対する注意が偏向しやすいです。当院でも良かれと思って今日調子良さそうですねと喋ったら調子悪いと怒られたことがあります。元気になってもらおうというちょっとした配慮が受け取り側にしてみたら全く違う解釈をされてしまうのです。これは余裕がなく起こってしまうことです。
ガンマ波がたくさん出ている脳の過敏性が強い人は、ガンマ波をデルタ派に切り替えることが必要です。これが最大の難問であり最良の改善方法です。
改善のために行うことは2つです。
①運動
②自己暗示
①運動
人間が睡眠を取るために必要なのは睡眠圧です。睡眠圧は目が覚めた時に蓄積される睡眠の必要性や欲求のことで、時間が経つにつれて眠気や睡眠の欲求が高まる現象です。睡眠圧は覚醒時間が長くなるほど増加し、夜になると睡眠圧がピークに達して眠りにつくようになります。
この睡眠圧は主にアデノシンという化学物質が制御しています。人間が覚醒中、脳でアデノシンが徐々に蓄積されてそのアデノシンが脳の特定の受容体に結合することによって眠気が生じます。深い睡眠であるノンレム睡眠やデルタ波をいっぱい出すにはアデノシンの蓄積が必要なのです。
アデノシンを蓄積させるためには人間のエネルギータンクに入っているATPアデノシン三リン酸の分解させる必要があります。アデノシンはA T Pの分解物のため、エネルギーを使わないとアデノシンは増えません。
深い睡眠を取れない人ほど運動してエネルギーをどんどん使って、アデノシンをどんどん脳に蓄積させ、深い睡眠を獲得させるように仕向けていく必要があるのです。これが耳鳴り改善で一番大事です。
耳鳴りで悩んでいる人はなかなか外に出れなかったり家で悩んでいると思いますが、悩んでいる人は脳のガンマ波が興奮しているため改善するためにはデルタ波を出すしかないのです。デルタ波を出すためには深い睡眠を取るしかありません。そのためにはアデノシンの蓄積が必要です。アデノシンを蓄積させるためには運動するしかありません。耳鳴りで不安になっている人や家で悩んでいる人は、気持ちは承知の上でどんどん歩いてほしいと思います。山も登ってほしいです。
②自己暗示
耳鳴りで悩んでいる方は強い不安感に苛まれます。回復するかわからない不安に駆られると思います。確かに耳鳴りには改善するタイプと改善しないタイプがありますが、改善しないタイプの人は基本的にあまり不安に感じていません。
それは耳の細胞が劣化によるもののため、脳の影響ではないからです。不安感を感じている人はガンマ波が非常に強いです。何を言っても不安に感じ、聞こえる音が非常に不快に感じると思います。
このタイプは改善するタイプのため、絶対改善する、絶対良くなると必ず認識してほしいです。運動も大事ですが自分の脳を騙すことによって脳波は変えられます。瞑想や座禅などの自分の意識下から改善していきましょう。
強烈な暗示が必要です。自分は改善する、耳鳴りを改善するためにはこのような算段が必要であると認識し、アデノシンや睡眠の話を理解しましょう。不安かもしれませんが、改善するためにはこの算段が必要であるということを頭でも耳の隅でも構わないので必ず認識させておくことが非常に大事です。
当院では鍼灸で早く睡眠が取れるように促していますが、鍼灸の効果や重要性を知った上で耳鳴りの回復の真理を理解してほしいと思います。
Q.じーっという耳鳴りがあります。音の強弱があり寝不足で増悪するため脳からくる耳鳴りと思っていましたが、うつ伏せになると一旦ほぼ耳鳴りが改善することに気がつきました。起きたり動いたりすると5分もすればまた耳鳴りが発生します。これは何でしょうか?
A.このケースは当院では体験したことがありませんが、うつ伏せになると止まっても動き始めると鳴るということは改善していないということです。耳鳴りの症状は完全に主観の症状のため、止まったと喜んでも結局また音がし始めてしまう場合、改善する側としてはまだ改善していないという判断をします。
当院でも改善を行い耳鳴りが0レベルになる人はいますが、そういう人はずっと0です。うつ伏せになるととまるというのは素晴らしいことではありますが、原因ははっきりわかりません。
音に強弱があるということは脳からくる耳鳴りで間違いありませんが、運動すると落ち着く人もいればひどくなる人もいるというように脳からくる耳鳴りは読めません。改善を行う側としては良くなるタイプかならないタイプかで判断することになります。このケースは非常に改善しやすいタイプであると考えられますが原因はわかりません。
Q.十数年前に音響性内耳障害と判断され耳鳴りが残りました。当時右が強く左は止まった時期もありましたが、現在は逆です。聴力には問題なく、1回ステロイド系の薬を飲んだが改善しませんでした。整体と鍼灸で改善を行っています。
左が強くなったきっかけは去年の暮れに整体を受けた後に左足の痺れが起こったことです。現在は両手、両足、頭に痺れがあります。M R Iを撮ると軽い頸椎症ではありましたがそれが痺れの原因であると判断されませんでした。自分では痺れのストレスが悪化の原因かと思います。たまに左は止りますが、その後じわっと戻ってしまいます。改善できますか?
A.音響外傷や騒音性難聴は原則改善しません。ただ、音響外傷や騒音性難聴では同じ音がずっと続くなど変化がないのが一般的です。発症当時は右が強くて左が弱かったのが、今は逆になっているため、最初の音響性内耳障害という判断が誤っていた可能性があります。
聴力には問題ないということのため、当院では脳からきているのではないかという判断をします。整体で悪化して両手と両足と頭が痺れている状態になったのではないでしょうか。
整体の施術によって悪化したということは、正直にいうと担当した整体師のみ対処可能です。ただし、脳からくる耳鳴りの場合はお力になれます。痺れも改善するかもしれませんが1回壊れた体を改善するのは大変です。そのため、改善するタイプであれば改善するという回答になります。
Q.あくびをすると耳鳴りと同じ音が出ます。筋肉関連でしょうか?右と左で音が違い、日や時間によって音色が音量が違うのですが、その場合は脳過敏症候群でしょうか?
A.脳からの耳鳴りで間違いありません。脳からくる耳鳴りは発生の原因によって改善するしないがはっきりします。薬や風邪、コロナインフルエンザの後に起きた耳鳴りは非常に改善しにくいです。
そういう人の特徴は音のなる場所が入れ替わることです。顔に移動するなど非常に激しい変動をするため薬害や感染症のケースは改善が難しいです。あくびをすると耳鳴りをするのは顎関節性耳鳴りを併発している疑いがあります。この場合は、顎と脳の施術をするのがベストでしょう。
Q.15年前に聴神経腫瘍で手術して1センチだけ腫瘍が残っています。15年間大きな変化はありませんが前からあった耳鳴りが1ヶ月前から音が変わり低い音がなるようになりました。聴神経腫瘍の手術した耳にでも低音性感音難聴になりますか?聴力は歳とともに聞こえなくなると神経外科の先生は言っていました。
Q.非常に難しい状況ですが、手術の前から耳鳴りが起きていたのか手術後から耳鳴りが起きたのかが重要です。1ヶ月前からの耳鳴りが手術とは全く別の原因で起きているのかどうかということを判断しなければいけません。
手術で起きた耳鳴りはほぼ改善しません。当院でも色々な人を対応してきましたが耳の中を触られて発症した耳の症状を改善したことはありません。
1ヶ月前から低音性感音難聴のような症状が出てきたということは、以前とは別の問題を生じてしまった可能性があります。大体は内耳の炎症です。その場合聴神経腫瘍とは全く別の症状のため、内耳の問題をクリアにする必要があります。そちらを改善することがお勧めです。
耳鼻科の先生は発症の原因は非常に読みづらいです。自分では手術したから、顎からきている、顔からきている、などというように色々な要素を考えることができますが、結局のところは実態を見てみないとわかりません。
Q.脊椎症でちょうど首の後ろの筋肉が硬くなり、軽いめまいや不安感、不眠など自律神経失調症のような症状が出ました。鬱になったかと思い心療内科に行きましたが、その後鍼灸で改善しました。この症状は何でしょうか?
A.この症状は脳血流型うつ病といいます。首の後ろの筋肉が硬くなることによって自律神経失調症やうつ病のような症状が出るのです。鍼灸院ではよく見る症状で、改善すればすぐに良くなります。
Q.2年前から片方の手に違和感があり、整体で耳鳴りと腕の施術をしに行きましたが全く回復しませんでした。腕の痺れ感と耳鳴りは何か関係がありますか?
A.耳鳴りの種類は耳からくるものと脳からくるものがあります。耳からの場合は手の症状とは関係ありません。脳からの場合は腕の症状も改善しないと楽になりません。
脳からの場合、脳過敏症状の一種です。脳過敏症候群を改善するためには、他のあらゆる面を正常に戻さなければいけないというのが当院の改善のベースです。腕に症状がある場合は腕を改善し、肝臓や腎臓、肺など内臓が原因の場合は内臓を改善しなければいけません。
整体を受けて腕の症状が改善しなかったということは筋肉の問題ではない可能性があります。
神経の改善が必要なのか脳の症状からきているのか関節構造からきているのかをちゃんと見極めなければいけません。脳からきている場合は腕も改善が必要です。
Q.今年1月から脈拍と同じリズムで耳鳴り頭鳴りがあります。耳鼻科で漢方や内服薬を1ヶ月ごとに変えて出してくれたが効き目がなく、もう耳鳴りに効く薬はないと言われたのでやめました。脳も何もなく朝から晩まで毎日止まることなくストレスになっています。もう耳鳴りか頭鳴りかもわからず、鍼灸を始めましたが気ににするなと言われると辛いです。改善しなくても小さくなってほしいと思っていますが、脈拍と同じリズムでの耳鳴りと頭鳴りに鍼灸は効果がありますか?音はシャンシャン、ザッザッというような高めの電子音です。
A.耳鳴りは現代の医学では改善法がありません。脳からくる可能性があっても脳波を取ると脳波は正常です。当院でも抗てんかん薬や抗うつ薬、アデホスコーワ、イソバイト、漢方を飲んでいる人をいっぱい見ますが、効果のない人をよく見ます。鍼灸院には薬や漢方が効かない人しか来院しません。
耳鳴りは改善する人と改善しない人が二極化しますが、年齢や性別は一切関係ありません。時間経過で良くならない人でも改善して良くなる人もいます。当院では50年や40年耳鳴りと付き合っていて改善した人も、30年頭鳴りがしており施術で耳に寄ったら耳鳴りになりそこから改善しなかった人もいます。電子音のような音の場合でも改善する人は1個ずつ音が消えていき、変わらない人は変わりません。
Q.銀座そうぜん鍼灸院で施術をし、耳鳴りが小さい日もあれば、気にならない日もあるようになりました。ない日が出てきたからこそ多少の耳鳴りが気になる贅沢な悩みにな裏ました。
A.院長の名古屋出張で改善を行っており、辛い時は東京まできて改善をしていた方です。この方は改善しやすく順調に改善しました。回復の水準としてはもう少し音を下げれると思いますが、十分な睡眠で勝手に回復していくと考えています。下手に鍼灸を受けたりマッサージを受けたり睡眠を疎かにしたりすると悪化してしまうことがあるため、下手なことは避けてほしいと思います。